チューブ内面検査装置
- 細長いチューブの内側面を独自の斜め撮像法で、エッジから底までピントの合った画像を撮像します。
- 識別しにくい欠陥を高分解能で検出します。
動画アニメーションによるシステム動作の紹介
【 内面検査の動画 】 | 【 検査の概要 】 |
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■左のムービーは、2カメラでチューブ内面の肩部・口部、内側面を検査するシステムのアニメーションです。 斜めから撮像するカメラは1回転の間に8ショットの撮像をし内側面を検査します。軸上のカメラは1ショットで肩部、 口部を検査します。 |
特殊な斜影カメラの紹介(ディープインサイトカメラ)
- カメラは垂直線に対し15°程度傾けて設置されます。
- 光量が非常に少ない光学条件においても、上部から下部までピントの合った画像が得られます。
- 上画像はφ32×140mm(h)のチューブ内側面を撮像した事例です。
φ0.5mmのドットが、深さ方向に10mm、円周方向に10°間隔でプロットされています。
ディープインサイトカメラと一般的なカメラとの比較
下の例は、一般の室内において天井の蛍光灯の下で、静止した500mlアルミ缶の内面を撮像したものです。
左画像は、静止状態のワークをデジカメを用いて上端から下端まで焦点の合った画像を撮像した例です。 レンズの絞りを開けると黒点がボケ画像となり認識できない画像となるので、できるだけ絞り、 被写界深度を深くして撮影しています。光量が大幅に不足するのでシャッター速度を遅くして光量を稼ぐ必要があり、1/20秒のシャッター撮像で検査が可能な画像となりました。しかし、高速で移動あるいは回転をする 実際のワークに対しては、甚だしいブレが生じ何も識別できなくなります。
右画像は、ディープインサイトカメラを用いて、高速シャッター1/2000秒で撮像しています。 予備照明が無いので光量が不足するためにレンズ絞りを全開としていますが、上端から下端まで焦点の 合った画像となっています。
φ66×175mm缶内部のデジカメ画像 | 特殊斜影カメラで撮像した画像 |
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(絞りF=16、シャッター1/20秒) | (絞りF=1.4、シャッター1/2000秒) |
<検査画面の画像> | |
代表的な検査画像の紹介
代表的な撮像条件
- 対象ワーク : φ20×100mm、φ32×140mm、φ38×170mm、各種サイズ (H/D=5.5程度まで対応)
- 使用レンズ : 焦点距離 12~35mm(Cマウント)、F1.4(絞り開放)
- カメラ条件 : シャッター 1/2000~1/4000秒
- 検査能力 : 150ケ/分 (自転速度800rpm、1回転時間150msec)
- 構成機器 : カメラ1台、照明1台、ワーク回転機構
仕様
特徴的な機能
- フリーエッジ追従(代表的な検査画像の右側)
先端が変形した円形でも、検査ソフトが境界領域を自動認識し検査ウインドウは境界に自動追従します。 - 底面反射光の濃淡ムラ除去
- 品種変更が簡単。
ワーク口径の変更に伴い、カメラ位置を平行に微動調整し、検査ソフトの登録品種を選択するだけ。 - パラメータ調整が簡単
専用アルゴリズムを搭載し、オペレータに優しい操作を実現しました。
主な仕様
方 式 | カメラ ※1 | ディープインサイトCCDカメラ(モノクロ)× 1台 |
検査能力 | 適用チューブ | φ20×100mm~φ38×170mm、各種 |
検出欠陥 | 異物、汚れなど | |
検出能力 | 0.07 mm2~ | |
処理能力 | ~150本/分 | |
調整・制御 | 主要パラメータ | 感度レベル、ノイズカット、許容値 |
NG表示 ※2 | NG検出画像を、次のNG発生まで継続表示 | |
保存画像 ※3 | 不良判定画像を100画面 | |
入力信号 | ワーク検出トリガ信号 | |
照明器 | 明度制御LEDストロボ照明 | |
表示器 | 17インチ・タッチパネルディスプレイ |
※1 : 分解能:1024×768
※2 : ON/OFF選択式
※3 : 全NG画像記録などオプション対応いたします。
当社は、各種部品・製品の外観検査装置を開発し、自動化・省力化をご提案しています。 サンプル評価・レポート、搬送/排除機構、制御装置(PLC)を含めた システム提案、据付・調整、生産立会いを一貫してサポート致します。